VICXセラピューティクスは、現在、体性幹細胞を用いた修復医療製品、免疫細胞療法製品の2本のパイプラインを柱に開発を進めています。
韓国MEDIPOST社と2016年10月に合弁会社「エバステム株式会社 本社:東京都港区」http://evastem.jp/ を設立しました。2020年3月に変形性膝関節症を対象とした臨床試験(第Ⅱ相)を開始いたしました。
体性幹細胞は、骨髄や脂肪、胎盤等の組織に存在し、体内の炎症部位に対し抗炎症作用、細胞増殖因子の分泌等により修復を促進する性質を有しています。修復医療は、この体性幹細胞を利用して病変領域の機能を改善することを目的とした治療方法です。組織から分離した体性幹細胞を増幅あるいは分化させたものを患部へ投与します。現在、軟骨、皮膚等の疾患に対する治療について、臨床応用が進められています。
米国ベイラー研究所(Baylor Scott & White Health 本社:テキサス州ダラス)と最先端の癌治療法の一つである免疫細胞療法の実施を目指し、2018年5月にライセンス契約を結びました。
体内でがん細胞が発生し、それを制御する免疫細胞が様々な要因で機能が果たせなかった場合、がん細胞の無尽蔵な増殖を許すこととなります。がん細胞の増殖が進行すると、診察では体の変調と共にあるいは各種検査によってがんと診断されます。免疫細胞療法は、がんに対する免疫細胞の制御機能を体外で人工的に惹起させ、がん細胞の増殖を再び制御することを目的とした治療方法です。末梢血から採取し、単離した免疫細胞を増殖、あるいは活性化させた状態にした後、体内へ投与します。